「保護者のための就職応援講座」を12月から1月までオンラインで限定配信しました。
事後アンケートにて好評いただいたことから、ダイジェスト版にて紹介します。
採用活動の流れについて教えてください。
2023年入社と2024年入社では、採用活動のスケジュールに変更はありますか。
変わりません。それを受けて、当社では3月下旬に会社説明会、4月下旬に選考、5月下旬に内々定という流れです。
桑原さん、今井さんも大きな流れは変わらないようですね。
インターンシップについてはいかがですか。
インターンシップは企業理解を進めていただく場です。社員と接点を持って当社の空気感を感じていただきたいので、少人数での座談会を設けています。
当社の社員は警備員ばかりと思われがちですが、営業担当もシステム開発の社員もいて幅広い業務を行っています。インターンシップの職場体験で、どういう人がどういう働き方をしているのかを知っていただきたいと思っています。
各職場最前線で働くエース社員を紹介したいと考えています。学生さんの質問に答える時間もあるのですが、ここでは質問の内容以上に「質問すること」が大事です。積極的に質問してくれる人を私たちはしっかりと見ています。アピールの機会と考えるといいかもしれません。
採用活動にオンラインは利用していますか。
24年入社でもインターンシップと一次面接はオンラインの予定です。最近の学生さんたちはオンラインに慣れているので、しっかり上手に話してくれます。ただ、オンラインに慣れ過ぎて、最終の対面面接で緊張してしまう人が何人かいますね。
イベントやインターンシップ、面接で利用します。オンラインでは雑音や背景に注意しましょう。自宅で行うなら整理整頓した方が良いですよ。合否に関わるわけではありませんが、企業側は見ています。
当社は対面が主流ですが、状況に合わせてオンラインでも行います。私も環境が大事だと思うので、可能なら大学で受けることをお勧めします。説明会やインターンシップでは、オンラインは情報収集、対面は体験の場と考えて、両方に参加するといいと思います。
面接での注目ポイントを教えてください。
対面の面接ではその人の「素」に注目します。自分の考えを自分の言葉で述べているか、質問者と会話のキャッチボールが行えているかを重視します。緊張していても、うまく言えなくてもいいんです、ありのままを見せてください。
巧みに語ろうとするのではなく、相手の目を見て、自分の意思を伝えようとする姿勢が大事です。
第一印象は大切です。身だしなみも含め、就職の面接に挑む「思い」が感じられるかどうかを私たちは見ています。
学生時代に力を入れてきたこと、いわゆるガクチカについて質問しますか。コロナ禍で苦戦している学生さんも多いと思うのですが。
ガクチカは聞きますが、部活動やアルバイトのエピソードを話してもらえたら人柄は感じられるので十分ですよ。
難しく考えすぎず、子どもの頃から続けてきたこと、喜びを感じた瞬間などを教えてください。こちらからも答えやすいように質問するので心配しないでくさい。
たとえばオンライン授業でこういう工夫をしたとか、グループワークでこういうことをしたなど、日常のことでOKです。
採用で重視していることを教えてください。
選考手段としては面接を重視します。提出してもらった書類や適性試験の結果に沿って質問をしますが、意外にも趣味について面接官は興味を持って読んだり、聞いたりしますよ。
重視しているのは意欲と意志ですが、「新聞を読んでいるか」「ニュースに関心はあるか」の質問の答えは当社では最大の注目ポイントです。
一番は面接ですが、それ以外の面接前後のマナー、立ち居振る舞いや姿勢も見ています。
保護者へのメッセージをお願いします。
学生さんにとって多くの企業から1社を選んでいくのは大変なことです。ご心配なことも多いと思いますが、まずはお子さんの行動を待って、相談を受けたら応えることをお願いします。お子さんに寄り添い、近くにいてあげることが最大の応援だと思います。
最終的にお子さんが決め、自立して歩き出すまで、人生の先輩として、相談相手として寄り添ってください。
就活では多くの業界や企業を知ることが大切です。お子さんが選択肢を広げられるよう、知らない分野にも一歩足を踏み込んでみたらとアドバイスされてはいかがでしょう。