今回は、株式会社キタックの澤野倫さんに新卒でUターン就職を決めた経緯やお仕事の充実についてお話をお伺いしてきました!
新卒でのUターン就職を考えたきっかけを教えてください。
大学進学を機に村上市から岩手県に移住し、理工学部で土木の勉強をしていました。カリキュラムには東日本大震災関連の授業も多く、土木や防災の分野に関心を持つきっかけになりました。人が多い環境が苦手だったため、首都圏での就職は考えず、新潟と東北の地方都市を中心に就活を進め、弊社から内定をいただきました。
就活で大切にしたことや進め方、就職の決め手を教えてください。
「リクナビ」や「にいがた就職応援団」といった転職支援サイトを活用しました。就活中は、一対一でしっかりと見てもらえる職場環境を重視していました。その基準を大切にした上で、弊社を選んだ一番の理由は、リクルートページに掲載されていた調査担当者がハーネスをつけて崖を点検している写真です。その様子に非常に興味を持ち、インターンに参加しました。面接の雰囲気も良く、内定と同時にUターンを決めました。
現在の仕事内容を教えてください。
設計部で、「のり面」と呼ばれる自然の土地に人工的に手を加えてできた斜面に、土砂崩れや雪崩の対策を施す設計を担当しています。現場は新潟県全域にわたり、地形の状態に合わせて、適切な規格の網や格子状の構造物を計算で導き出します。
入社して3年目ですが、お客様との打ち合わせから報告書の作成まで、仕事の全貌を一通り把握できるようになり、少しずつできることが増えてきました。
どんな職場環境ですか?
建設業というと男性が多い職場のイメージがありましたが、現在所属している課では8人中3人が女性です。他の課にも女性社員が一人以上おり、意外と女性が多い印象です。また、弊社では男性社員の育休取得率が100%という特徴もあります。自分のペースで仕事を進めやすく、休みも取りやすいので、働きやすさを実感しています。
何よりも、社員の皆さんがいい人ばかりで、対人関係で悩んだことがありません。これが、Uターンしてこの会社に入って良かったと感じる点です。
やりがいを感じるのはどんなときですか?
のり面の仕事は、道路や橋を作るよりも目立たない仕事ですが、先輩方が災害時に迅速に対応している姿を見ると、そのかっこよさに感銘を受けます。
設計を完成させるのは非常に大変で、上司からの指導が厳しいこともありますが、仕上がった際に褒めてもらえるとやりがいを感じますね。プロジェクトは複数年にわたるものがほとんどで、現在はまだ自分が設計したものが完成していないので、これから完成するのが楽しみです。
ちなみに、入社のきっかけにもなったハーネスをつけた作業もやらせてもらいましたが、想像以上にハードでした(笑)。
これからの目標を教えてください。
のり面設計の方法は4種類あり、現場の自然環境によって使い分ける必要があります。まずはしっかりと勉強し、その4種類を適切に使いこなせるようになりたいです。そして、先輩方のように、災害時に頼りになる存在として活躍していきたいです。
新潟での暮らしはいかがですか?
首都圏よりも物価や家賃が安いので、その分プライベートを充実させる余裕が生まれるのが新潟の良さの一つです。実際にUターンして良かったと感じています。
特に私が感じる魅力は、車があると色々な場所に遊びに行けることです。高速道路を使えば東北方面・関東・関西・甲信越、どこへでもアクセスが良く、県内にも遊ぶ場所が多く、リフレッシュのためのアクティビティに事欠きません。そして、おいしいラーメン屋が多いこと!現場に行くとラーメン屋に連れて行ってもらうことが多いです。
もう一つ、Uターン就職して良かったと思うことは、親が近くにいることです。新社会人になって環境が大きく変わる中で、ちょっと元気がなくなったときに身近に相談できる人がいるのは、本当にありがたいことだと思います。
休日の過ごし方を教えてください。
ドライブやキャンプが好きで、大学の友達に会いに県外まで車を走らせることが多いです。ゴールデンウィークには車で高知まで行ってきました。キャンプは姉と一緒に行くことが多く、三条市のスノーピークのキャンプ場などで楽しんでいます。こういった趣味は、首都圏より地方の方が楽しみやすいのではないかと思います。
新卒Uターンを検討している人にメッセージをお願いします。
私は進学で県外に出た時、Uターンすることは考えていませんでしたが、一度外に出てUターンしたことで、新潟の良さに気づくことができました。だから、「Uターンするかしないか」を深く悩まなくても、県外で「ちょっと違うな」と感じたらUターンしてみる、それくらいのスタンスでも良いと思います。 そして、就活中には、ぜひ色々な業界や会社を見てみてください。例え最終的に入社する会社が同じでも、限られた選択肢から選ぶより、多くの可能性を試してから選ぶことが、きっと就職後の頑張りの糧になると思います。