今回は新潟県内の商工会議所に内定したA.B.さんにお話をお伺いしてきました!
最初からUターン志望だったそうですね。
大学に進学した時から、将来的には地元に貢献する仕事に就きたいと思っていたので、Uターン一択でした。合同説明会や就活サイト、インターンシップも新潟県内に絞り、合同説明会は1回だけ、インターンシップは3社に参加しました。
業界や職種も決めていたのですか?
そこまで絞り込んでいませんでしたが、大学で経済を学んだので、金融の分野を考えました。というのも、金融を通して地元の商店街の助けになれるのではないかと思ったからです。肉屋や餅屋など子供のころからよく知っている老舗商店がある商店街に空き店舗が増えたり、お客さんが減ったりとさびれてきて、活性化したいと思ったんです。
具体的にどのように就活を進めましたか?
新潟の企業に絞ったので、大学の就職センターではなく、新潟県が運営しているにいがた暮らし・しごと支援センターに相談しました。大学3年の終わりくらいのことです。2、3社とコンタクトを取ってみたのですが、なかなかうまくいかなくて「これは対策をしないと」と思ったんです。
どんなことがうまくいかなかったのですか?
うまくいかない原因は面接でした。なかなかうまくしゃべれなくて苦戦していたんです。にいがた暮らし・しごと支援センターの相談員の方と面接練習を重ねて、だんだん話せるようになりました。たとえば、声が小さいこと、自分では伝わったと思うことが実は伝わっていないことなど、自分では気づけないことをきちんと指摘してもらって、一つ一つ改善していきました。時間をかけて親身に対応してもらえるので心強かったです。本命企業の面接直前まで、週に3~4回、対面やオンラインで教えてもらいました。
面接ではどのようにアピールしましたか?
自分の得意なことを具体的に伝えるようにとアドバイスを受けて、思いついたのが、大学1年の終わりにサッカーでアキレス腱を切ったときのことでした。手術で入院してから復帰するまで、自分のチームを分析して、勝利につなげられるように考えていたので、「けがをしても落ち込まずに前向きになれた」「リハビリにも粘り強く取り組めた」ことを面接の自己アピールに活用しました。
自分では普通だと思うことが長所だったんですね。
もうひとつ伝えることにしたのは、年齢が上の人とも臆せずに話せることです。今、社会人のリーグでプレーしていて、実は私は最年少。でも、言わなければならないことは言いますし、アドバイスもします。普通のことだと思っているのですが、それもアピールポイントだと指摘してもらって、初めて気づきました。自分の良いところも悪いところも自分一人では気づけないのだと実感しました。
これから就活を始める方にメッセージをお願いします。
大学時代は、勉強だけでなく、趣味でもアルバイトでも何でもいいので、自分で「これ」というものを見つけて頑張ってみるといいと思います。経験が増えて成長につながりますし、メンタル的にも強くなれて、就活を助けてくれると思います。活用できるエピソードも生まれるかもしれませんし。
Uターンを考えている人へのアドバイスはありますか?
私は加茂愛を前面にアピールしました。でも、ただ好きというだけでは心の中の熱さは伝わらないので、加茂のことはもちろん、他の地域の取り組みを調べて、「こうしたらよくなる」「これを取り入れたら発展につながる」など前向きな提案をすることが大事だと思います。仕事を通して、地元の活性化という夢をかなえて、豊かな街をつくるため、自分は何をしていきたいかを考えてみてください。
にいがた暮らし・しごと支援センターの相談員からひとこと
星野相談員 和田相談員
最初から面接が得意な学生さんはいません。A.Bさんの、お好きなサッカーやアルバイトでの経験したお話しなど、ご本人にとっては当たり前のことも私には新鮮に聞こえ、「これは強みになる」と思いました。また、面接では常に新潟愛をアピールしていました。これから就活を始める学生さんには、お友達、ご家族など「自分を客観的に見てくれる人」からアドバイスをもらうことをお勧めします。